キッズスノーウェア商品開発の裏側
先日、来季のキッズウェアを企画する上で、北海道在住のお父さん・お母さん方にご協力いただき、キッズのスノーウェアについてヒアリングをさせていただきました。
ヒアリングはユーザーのリアルな現場の声でもあるので商品企画では重要な作業です。
さらにキッズのウェアは自分たちで試着が出来ない分、よりサイズ感やデザイン、機能性などを考えていく上でヒアリングの情報が大変重要となります。
お子さんの成長はとても早くサイズやデザイン、価格も含め商品選びが難しいものです。
1年でも長く!と思って大きいサイズを買ったものの袖や裾が長く、引きずってしまうこともあります。
だからといってジャストサイズで1年ごとに買い替えてはコストが大きくなってしまい、 デザインも色味や柄によってはお子さんが気に入らなければ着てもらえません。
そのような点も含め、お子さんにも喜んでもらえてお父さんお母さんにも納得してもらえる商品作りを行うため、3組の方々にお越しいただきヒアリングを行いました。
ヒアリングの内容としては、現在使用されている商品を持参していただき弊社商品と比較してもらいご意見をいただきました。
購入の決め手は暖かさ・デザイン・価格
まず既存で使用している商品を選んだ理由について聞かせていただきました。皆さん商品選びの視点は様々です。
①暖かさ重視
まだお子さんも小さいということもあり、とにかく暖かい商品を探している中で プリマロフトというダウン同等の暖かさを誇る中綿を使用してるジャンプスーツを見つけ購入した。
②デザイン重視
性別関係なくお下がりにできるようなデザインで、色味がはっきりしている商品を探して選んだ。
③価格重視
予算を決めて、お子さんが青色が良いとのことでECサイトのランキングを参考にしながら商品を絞って選んだ。
購入した商品の気になる点、改善してほしい箇所
次に2つ目の質問をさせていただきました。
ではその商品の気になる点や、改善して欲しい箇所はありますか?
実際、商品を使用していると問題点が出てくると思うので、その点について伺ってみました。
・フードが浅くてすぐ脱げてしまい顔に風や雪が入ってくる
フードの奥行きが狭いため、顔を覆うことが出来ず少しの風が吹いただけですぐに脱げてしまう事がある。
・膝の縫い目から水が染みてきてしまう
主に雪遊び用で使用しているが、膝の縫い目から水が染みてきてしまい防水性に満足できていない。
・ファスナーの引き手の紐が短い
グローブをつけた状態では紐が短く、子供が一人でファスナーを上げることが出来ない。
・ブーツゲイターが狭くてブーツの上から被せることが出来ない
ブーツを履いた状態で子供一人では上から被せられない。
・袖の間口が狭い
子供によってはグローブを両手に履いた状態でジャケット袖のマジックテープを一人で締めることが出来ないので、グローブを履いた状態でそのままジャケットを着ることがありその際、袖の間口が狭くて手が通せない。
既存商品と弊社商品を比較した率直な感想
続いて弊社の商品を実際に見てもらい説明し、既存で使用している商品と比較して率直な感想を述べてもらいました。
<良い点>
・大人のウェアと同じ「防水性」「透湿性」の数値であること
子供は雪遊びなどをするので雪に触れている時間が長く、汗も沢山かくので「防水性」「透湿性」は非常に重要。
・パスケースが収納できる
ジャケットの左腕部分に付いているパスケースは収納式になっているので、スノーウェア感を出すことなくゲレンデ使いだけではなく学校の登下校でも使いやすそう。
・丈つめが子供自身で出来るほどの簡単な操作性
丈つめが出来るコードをジャケット、パンツ共に配置していてコードを引っ張るだけで簡単に調整できるのは子供でも出来そう。
・襟内側にループがついている
裾内側にはループを配置しており学校のコートフックにも簡単にかけられるので、雨や雪で濡れたジャケットも乾かす事ができる。
<気になる点や改善点>
・ブーツゲイターの仕様を大人用のウェア同様にマジックテープで被せられる仕様が良い
上手くブーツゲイターを被せることが出来ないのでブーツの内側に入れてしまい結局、雪が入ってしまう。
・ベンチレーションやハンドゲイター、パウダーガードが欲しい
ゲレンデ使いでは特に欲しい機能で体温調整が楽になるし、雪遊びでも応用出来るので是非欲しい。
・ECサイトの商品名に【北海道】という単語を入れた方がいい
寒い地域から展開されている商品なので暖かさという面でのブランド的安心感がある。
・ECサイト内で年齢や身長別でより多くのサイズ表記があると嬉しい
少し大きめに購入したり、あと何年着れるかなどをイメージしやすいのであれば嬉しい。
沢山のご意見をいただき今後の商品企画に活かせるヒアリングとなりました。
ヒアリングを通して、私たちでは気づかない視点でのご意見やご指摘などがあり商品作りに大切なヒントを得ることが出来ております。
このようにヒアリングなどを行いながら、お客様に喜んでもらえる商品作りを今後とも行なっていきます。
ご協力いただきました皆様、貴重なお時間を本当にありがとうございました。