スキー・スノボインストラクターさんに聞く、魅力的なニセコでの暮らし
2019年に入り、ウィンターシーズン真っ盛り。
毎週週末は、どこのゲレンデもお客さんでいっぱいです。
ファッション業界全体がそうであるように、スノボウェアもシーズンど真ん中に入ると、販売の動きも落ち着き始めます。
そして、すでに来季に向けてのウェア開発を始めているのです。
昨年末から、43DEGREESには新たな動きがありました。
ご縁あって、ニセコを拠点にスキー・スノーボードのレッスン・ガイドをされている合同会社nineさんと連携し、43DEGREESスノボウェアをご提供させていただいています。
インストラクターさん達が、実際のレッスン時に、スノボウェアを着用いただいています。
合同会社nine
http://www.niseko-nine.com
ナインスノースポーツ
http://niseko-snow.com
そして今回、nine代表・中嶋哲平さんに、ニセコでの生活やインストラクターの仕事について等、色々なお話を伺いにプロダクトマネージャー沼田がニセコに行ってきました。
平日なのに、ゲレンデにはたくさんの人達!
そのほとんどが外国人。さすがニセコです。
そこで、中嶋さんと合流。
しっかり43DEGREESのウェアを着てもらっています、嬉しい!
さっそくロッジ内のレストラン&カフェ タンタ・アンへ!
お昼時ということもあり、レストランにはたくさんの海外の方々!
家族連れが多く、ゲレンデで長期バカンスといったところでしょうか。
まずはみんなで、定番メニュー「ステーキカレー」を注文。
テンション上がった沼田、ステーキをがぶり!
肉厚でジューシーなステーキに、コクのあるルー。みなさんもグラン・ヒラフにお越しの際は是非。
美味しいカレーを食べながら、ニセコでの普段の過ごし方の話に。
沼田:インストラクターの1日のスケジュールとかってどんな感じなんですか?
中嶋:だいたい5、6時に起きて8時くらいには出勤しますね。まず朝一はスロープチェックと言って、山を上がって雪のコンディションとかを確かめたりします。それで8時半くらいからレッスンに入ることが多いです。それでだいたい夕方くらいにはレッスンを終えて、余裕があれば、帰りに寄り道したり。
沼田:どこ行くんですか?
中嶋:ここから車で2、30分くらいのワイス温泉とか。
沼田:あ、500円くらいで入れる安いところですよね!?
中嶋:そうそう。お湯が好きで他によく行くのは、幽泉閣とか昆布温泉とか。
沼田:懐かしい!昆布温泉。
中嶋:あとは家帰って、ビール飲んで、軽くストレッチして寝ます(笑)
沼田:やっぱりいいですか?ニセコでの暮らしは。
中嶋:そうですね。ほんと毎日山にいられるのは幸せだし自然環境もいいし。
沼田:住むところとしてはどうですか?
中嶋:基本的には地方なんですけど、その割にはスーパーもあるし、BARもあるし。スーパーには洋食の食材もいっぱいあって、どの店も英語のメニューとか置いてあり、海外の人も住みやすいと思います。
沼田:逆に日本人の方がニセコに来ると、プチ海外旅行って感じですよね(笑)
中嶋:僕の住んでいるところは倶知安の街中で、グラン・ヒラフからはだいたい車で15分くらいのところです。今、山の方はどんどん土地の価格が上がっちゃってるので、みんな倶知安の方に流れて行ってますね。
沼田:そうですよね。どれくらいなんですかね?
中嶋:この辺りの山だと、たぶん銀座と変わらないと思う。
沼田:ええ!?
中嶋:もうやっぱりスキーリゾートとして有名になって、世界中からお客さんがいらっしゃるので。
沼田:ですよね、北海道のスノボウェアブランドとしても、この環境は活かしたいですね。
中嶋:倶知安だと、アパートの部屋の相場は、1DKとか2DKで7、8万くらい?ですかね。除雪費も込みで。
沼田:場所すごくいいですよねー。
中嶋:倶知安にも<旭ヶ丘スキー場>っていうスキー場もあって、夏は周りで自転車乗れたり、山登って帰りに温泉入ったり。ニセコにもすぐ車で来れますからね。
沼田:ニセコと言えば、冬ですけど、夏はどうですか?
中嶋:北海道全体そうですけど、ニセコはあんまり湿度が高くならないし、暑すぎることもないので、運動が大好きな人にはもってこいだと思いますよ。
沼田:最高ですね。
中嶋:川も山もあるし、海もそんなに遠くない。
沼田:夏はマウンテンバイクスクールもやられますもんね?
中嶋:そうです、山にマウンテンバイクのコースも自分達で作ってます。今、ちょうど初心者向きのコースを作っている途中で。
沼田:すごい楽しそうですよね!僕もやりたいな。
<ニセコマウンテンバイク スクール&ガイディング>
http://niseko-mtb.com/
インストラクターという仕事の日本と海外の違い
中嶋:実は僕、カナダでインストラクターの資格を取得しているんですけど、ヨーロッパとかは、インストラクターって国家資格なんですよ。
沼田:え、そうなんですか!?
中嶋:日本だと、検査官の前で滑って、テクニックがあれば、合格。みたいな感じですが、カナダとかは<ちゃんと人に教えられるか>というティーチングの試験もあって。そこも出来て初めてもらえる資格なんです。
沼田:そうだったんですね!それは初めて知りました。
中嶋:カナダのスポーツ連盟や教育機関とかと提携して、人間ってどういうタイプの人がいて、こういうタイプの人間だったらこういう教え方が良い、みたいな理論も叩き込まれて。他のスクールとの違いは、そこが一番大きいかもしれません。
沼田:すごい!是非僕も教えてほしいです(笑)
ニセコへの移住を考えている方へ
沼田:海外や日本で、ニセコでの暮らしに憧れていたり、実際に移住を検討している方々もたくさんいると思うんですけど、後押しするようなアドバイスとかありますか?
中嶋:そうですね、苦手なこととか嫌いなことを好きになる努力をしないと、ここには長くいられない気がします。外から見て、すごくきらびやかで楽しそうに見えるんですけど、現実は厳しかったりするので、長期的に見ると。
沼田:ああ、なるほど。
中嶋:日本人の方だと特に、ここには外国人がたくさんいるわけで、英語が喋れなくてネガティブになってしまうとか。それなりに自分を強くもって生きていかないといけないな、と思います。
予想外の厳しいご意見。自分の好きなことを自由に楽しむためには、やはり努力が欠かせないということ。
中嶋:でも、後押しするって意味では、助けてくれる人はたくさんいると思うんですよ。やっぱりこの場所がすごいのは、誰でもチャレンジできること。インストラクターでもレストランでもなんでも良いんですけど、全くの素人が来て勉強して努力をして、起業できる。みんな、自分の生活をDIYをしっかりして、自分で一つのものを形作れるところです。
沼田:なるほど!生活をDIY。
中嶋:アーティストでもビジネスマンでも職人でも、いきなり違う業種に興味があったからやってみて、それで成功している人がたくさんいます。カナダでずっとインストラクターをしていた僕の友達も、こっちに来て倶知安で居酒屋をやってたりします。
沼田:いやー、面白いですね。
中嶋:レストランやってる別の友達は、冬の朝はゲレンデで滑って、夏の朝はサーフィン。そのあとに昼から店の仕込みやって、を繰り返す働き方をしてたり。
沼田:こういうゲレンデで、リフレッシュできるのっていいですよね。仕事に煮詰まったら、よし!滑ってこよう!みたいな。
中嶋:朝イチのリフトに乗っている時に、ここで毎日生活できてるって幸せだなーって感じます。
沼田:贅沢な時間ですよね、すごく。
ニセコの魅力を語っているうちにあっという間に時間が。
中嶋さんにいろんなお話しをお聞きして、ニセコの魅力を再確認。
一方で、この場所で暮らす方々が、自分の好きな暮らしをするために、たくさんの努力をしていることも知ることができました。
今回は、食事中の雑談内容をまとめて記事にしましたが、実際はご提供しているスノボウェアの感想を直にお聞きするための訪問でしたので、ウェアの濃い話は、また後日別の形でご紹介できればと思っています。
中嶋さん、とても貴重なお話、ありがとうございました!